Manufacture of Generosity
〜70年のノウハウ〜
4世代に受け継がれる
ショコラへの愛情

左:マルセル・クルイゼル 右:マーク・クルイゼル

クルイゼルの物語

初代マーク・クルイゼルはフランスリヨンのお菓子屋さんに生まれました。

1920年代、パティスリーとして修業する折、当時としては稀な芸術的なチョコレートを生み出す才能を開花。
後の妻となるマルセルとパリで出会い、やがて二人は恋に落ち、1934年にパリ近郊ランブイエに小さなお菓子屋をを開きます。
13年後マークとマルセルはパリへ移り住みましたが、1948年大戦の混乱を避けるように移り住んだノルマンディーの小さな家の台所で
ボンボンショコラを作り始めたのが、メゾンの起源です。

当時は苦労の連続でしたが、マークは働き者、そしてマルセルは強い意志を持っていました。
二人で夢を追い求め懸命な努力を重ねた結果、彼らのチョコレートは評判となり、パリや北フランスの多くの菓子屋から注文が入るようになります。
まさにミシェル クルイゼルのブランドの始まりです。

ミシェル・クルイゼル

2代目 ミシェル・クルイゼルの時代

1949年、ダンヴィルに移り住んで間もなく、マークとマルセルの息子ミシェルは、チョコレートに人生の生きがいを見出します。 14歳で両親の見習いとなりショコラティエの道を歩みます。

ミシェルの時代にさらにブランドは飛躍し、1987年パリ サントノーレ通りに自身の名前を掲げた「MICHEL CLUIZEL」 1号店となる凱旋店をオープン。パリだけでなくフランス全土にミシェル クルイゼルの傑出したチョコレートは提供されるようになります。

初代はプロ向けにチョコレートを販売していましたが、一般のお客様にも直接届けたいという想いが店舗を開く引き金となりました。 1985年、次世代に継承すべくミシェルの子供達である、マーク、シルヴィー、カトリーヌがブランドに加わります。

3代目 マーク・クルイゼルの時代

シルヴィー(左) マーク・クルイゼル(真ん中) カトリーヌ(右)

ミシェルの次男であるマーク・クルイゼルは、父親の下で働き、チョコレート作りへの愛情やノウハウ、伝統と革新を融合したレシピを学びます。

マークの”モットー”は”クォリティー(品質)"。1999年に世界でも唯一の"Noble Ingredient(ノーブルイングリィーディエント)"のコミットメントを自ら掲げ、 品質への妥協なき拘りや姿勢が、やがてブランドの評判に繋がります。

その名は国外にも広がり、フランス国外初となる2つ目の凱旋店をニューヨーク5番街にオープン。
1989年に、99%カカオ等の高いカカオ含有量のハイカカオチョコレートを開発し、1999年には業界に先駆け、 「シングルプランテーションチョコレート」の製造を始めました。

2002年ノルマンディーにあるアトリエに「ショコラトリウム」をオープン。カカオ、チョコレート作りに関する教育活動に取り組みます。
2010年には初のオーガニック シングルプランテーションチョコレート(ドミニカ共和国産カカオロスアンコネス)が誕生。
「カカオからチョコレートを作るべきである」と常々語っていたのは、マークの祖父である初代クルイゼル氏。
"ビーン・トゥ・バー”と言う言葉すら存在しない時代にその重要性を説いていた祖父はまさに先見の目がある人物であったと、3代目は語ります。

その言葉を受け継ぐように、3代目の時代、主役はカカオ。そして、素材の良さを引き出すその道40年以上の職人達の技である。
彼らの功績は、2011年に専門的なノウハウを継承するファミリー企業に授与される"Chênes en'Or"の大賞を受賞。
2012年には、"Living Heritage Company"としてフランス政府より「無形文化財企業」EPV (Entreprise du Patrimoine Vivant)の 認定を授かりました。 1995年に初めてパリで開催されたサロン・デュ・ショコラにも第1回目から出店するフランス人なら誰でもが知っているブランド に成長します。

フランソワ・クルイゼル(左) マーク・クルイゼル(右)

4代目の時代

2018年にマークの次男フランソワがブランドに加わります。

パリの店舗運営はこれまでマークの妹であるカトリーヌが中心でありましたが、マークの娘クレアが現在店舗運営を学んでいます。

世代と共に、新たなイノベーションを生み、飛躍してきた「ミシェル クルイゼル」。
2020年5月に2代目であるミシェル・クルイゼル氏が87歳で他界。新たなブランドの舵取りが始まろうとしています。

変わらぬもの、それはブランドのモットーである「Manufacture du Goût」(マニュファクチュール・ドュ・グゥ :味を作るもの)。
その理念のもと作り出される唯一無二の味を伝承し、新たな進化の道を切り開こうとしています。
マークは祖父の教えの言葉を伝えます。「今あるもので何かを作ろうとせず、作りたいものを創造し必要なものを準備して創りなさい。」