ミシェルの次男であるマーク・クルイゼルは、父親の下で働き、チョコレート作りへの愛情やノウハウ、伝統と革新を融合したレシピを学びます。
マークの”モットー”は”クォリティー(品質)"。1999年に世界でも唯一の"Noble Ingredient(ノーブルイングリィーディエント)"のコミットメントを自ら掲げ、
品質への妥協なき拘りや姿勢が、やがてブランドの評判に繋がります。
その名は国外にも広がり、フランス国外初となる2つ目の凱旋店をニューヨーク5番街にオープン。
1989年に、99%カカオ等の高いカカオ含有量のハイカカオチョコレートを開発し、1999年には業界に先駆け、
「シングルプランテーションチョコレート」の製造を始めました。
2002年ノルマンディーにあるアトリエに「ショコラトリウム」をオープン。カカオ、チョコレート作りに関する教育活動に取り組みます。
2010年には初のオーガニック シングルプランテーションチョコレート(ドミニカ共和国産カカオロスアンコネス)が誕生。
「カカオからチョコレートを作るべきである」と常々語っていたのは、マークの祖父である初代クルイゼル氏。
"ビーン・トゥ・バー”と言う言葉すら存在しない時代にその重要性を説いていた祖父はまさに先見の目がある人物であったと、3代目は語ります。
その言葉を受け継ぐように、3代目の時代、主役はカカオ。そして、素材の良さを引き出すその道40年以上の職人達の技である。
彼らの功績は、2011年に専門的なノウハウを継承するファミリー企業に授与される"Chênes en'Or"の大賞を受賞。
2012年には、"Living Heritage Company"としてフランス政府より「無形文化財企業」EPV (Entreprise du Patrimoine Vivant)の
認定を授かりました。
1995年に初めてパリで開催されたサロン・デュ・ショコラにも第1回目から出店するフランス人なら誰もが知っているブランド
に成長します。